2012年5月18日金曜日

セルフ・エスティームの心理学 自己価値の探求



尊敬する教授に「あなたは自己効力感がないから読みなさい」と言われて渡された本


 セルフ・エスティームとは、人が持っている自尊心、自己需要などを含め、自分自身についての感じ方をさしている。自己概念と結びついている自己の価値と能力の感覚(感情)である。

 自分なりの基準を基にした時のほうが青年期では自己批判傾向が強くない。

 自尊感情は
  1.素朴な自己愛
  2.自他比較による虚栄心
  3.時系列内比較による自負心
 の3つの側面がある。

 自尊感情の高い人は、肯定的フィードバックが与えられると、その次元での自己評価を高め、低い人はフィードバックが与えられると自己評価を低める。

 自己効用的同期が働けば能力の高い人を好み、自己防衛的機能が働けば能力の低い人を好む。

 人は、自己の肯定的な行動や結果を能力や努力という自分自身の内的要因に帰属させ、他方、自己の否定的な行動や結果を課題の困難度や運という外的要因に帰属させる。
 内的要因に帰属させることは自尊感情を高め、好ましい自己イメージや信用を得る。
 外的要因に帰属させることは自己防衛的帰属であり、その責任を回避することで自尊感情を維持する。

 他人の反応を知り、自分も正しい反応をしているということを知ることが個人の自尊感情を高めてくれる。

 人は明確な自己概念をもっていなければ、十分に自己開示を行うことはできない。

 岩井寛によれば対人恐怖症患者は「人に対して恐怖をもつ」というより、「自分の状態に対して不安をもち、それが人にどう映るかを恐れる」。

 自己概念・自尊感情は、
  1.同一視に基づく取り入れ
  2.役割遂行やさまざまな経験による気づき
  3.他者からの評価・承認による気づき
 の主に3つの要因から構成される。

 経験を肯定的に解釈。内的要因に帰属させる。自分自身を肯定的に受容。現実のあり方を認め、受け入れ、信頼する。可能性について期待をもつ

 自尊感情を高める4つ
  1.基本的自己受容
    自分自身を本質的に受容することへの信頼感
  2.条件的自己受容
    外的基準や期待に即応する受容
  3.自己評価
    仲間と比較して自分がどの程度の能力であるかの推測
  4.現実と理想の一致
     現実自己と理想自己の差異の程度



統計などで示されているのでやや難しく感じるが、セルフ・エスティーム(自尊心)というものを構成しているものがわかった。わかったところでどうやって自分の自尊心を上げるかという問題はありますが、おいおい考えつつ行動してみます。

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