2012年2月26日日曜日
神話がわかれば「日本人」がわかる 古事記は日本を強くする
我が国の神話の重要性を説く一冊。
筆者は我が国の古事記がキリスト教やイスラム教、ユダヤ教の聖書に当たるという。
日本は一国で一つの文明を形成しているため、古事記を学ぶことで国のでき方がわかり、国家感が形成され、芯のしっかりした日本人となることができる。
外国からの膨大な情報にも流されなりどっしりと構えることで、世界はやがてそれを認めて尊重するようになってくる。そのため古事記を学ぶことは、現代日本人にとって避けて通れない営みの一つと筆者は言う。
米国が敗戦後の日本の教育から神話を排除したのは、「日本の精神的な背骨」が神話にあると見抜き、それを排除することで日本が弱体化し、長期に押さえ込むことができという結論がでたからだという。イギリスや中国共産党も神話に基づく皇室と神社を日本人から隔離すれば弱体化するとみている。
このようにみると政教分離が何故行われたのか、共産党系の市民といわれる人が古くからある神社が市町村の土地にあることを何故訴えるのかがわかった。
また、インドネシアのジャワ島の人の話がおもしろく、嵐が来る前兆で水平線の向こうに黒雲が現れたときにはコーランのお祈りをし、あたりが黒雲に覆われ船が揺れ始めると、ヒンズーの呪文、大きな白波が立って船内に水が入り、もっと危なくなると仏教のお経に頼る、というように順に昔信じた宗教に遡り、生きるか死ぬかの状況になると、起源も定かでない土着の神の呪文を唱えるという。その呪文の祈りのような言葉を聞くと、一瞬にして気力充実して顔つきが変わるという。
この話を読むと、人の奥底には根本的なのがありそれが刺激されると力が出るということになる。日本人の根本的なものの神話を学ぶことで、普段から力を出すことができるようになると感じた。
私も古事記を読んでみようと感じた一冊でした。
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