2012年3月3日土曜日

廃人

仕事を辞める前、体が痛くて整骨院に行っていた。
どうにも原因がわからなかった。

そのうちどんどん具合が悪くなってきて、整骨院の人から「これは筋肉や骨からじゃないね」と言われた。心療内科を勧められて言ったら鬱だった。

薬を飲んだら少し楽になったけど時すでに遅し。
そんなわけで仕事を辞めて秋田の実家に帰った。

帰ったというか連行された。
帰ってからしばらくしたら何もできなくなった。

昼に起きてご飯を食べて寝る。晩に起きてご飯を食べて風呂に入って寝る。昼に起きてご飯を食べて寝る。晩に起きてご飯を食べて風呂に入って寝るしかできなくなった。ご飯は食べさせられたから食べた。食べたくなかった。食べないとどんどんやせていくから無理矢理食べさせられた。

本を読もうとしたら1行も読めず倒れた。生きているのが苦痛だった。考えることもできずただ苦痛だった。

死にたかったけどできなかった。家に人がいて絶えず見に来るから。


そんな生活が半年近く続いた。

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