20歳で自殺した高野悦子さんという方の日記をその後悦子さんの父がまとめた本。
文章は美しく読むのに引き込まれた。
全共闘時代のバックグラウンドは私にはないせいか、信条に共感できるかといったらできない。
しかし心情は考えさせられた。
本文を読んでいるときや最後の父三郎さんの後書きを読んだときに思ったことは、この人は愛されているという実感がなかったのではないか?ということだった。
長女と長男の間に挟まれ回りからの期待がなかったこと、心臓弁膜症によりスポーツを辞めされられたりするうちに、自分の感情は報われないという思いが募ったのではないか。
回りから自分に対する期待があったり、自分のやってみたいことができたとしたら、愛されているという実感があったとしたら自殺という道は無かったと思う。
自分を受け入れられないと生きるのは苦しい。
そう言っているように私はとらえる。
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